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鼻中隔矯正術、粘膜下下甲介骨切除術
鼻のしくみと関連して? 鼻中隔とは鼻の真ん中のしきりのことです。軟骨の板と、骨の板とでできています。顔の発育とともに鼻も発育しますが、骨より軟骨の板のほうが発育が盛んなので、その違い(ひずみ)のために彎曲(わんきょく)がおこります。誰でも多少鼻は曲がっていますが、いつも鼻がつまって口呼吸やいびき、においがわからないなどの症状がある場合は手術で直します。これを鼻中隔矯正術といいます。
下の患者さんは、右に凸の鼻中隔彎曲症です(オレンジ太線)。また、特に左側に肥厚性鼻炎を認めます。 鼻腔の側壁から出ているヒダのようなものを下鼻甲介(上記写真の「*」部分)といいます。粘膜が厚かったり、骨がとび出ていたりすると肥厚性鼻炎になります。症状は、とにかく鼻が一日中詰まりっぱなしで、点鼻薬(血管収縮剤)もだんだんと効果がなくなってきます。これを直すのが、粘膜下下甲介骨切除術(とびでている骨を削る)、下鼻甲介粘膜切除術(厚くなった粘膜を削る)です。 いびき、睡眠時無呼吸との関連 睡眠時無呼吸とは、一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる、または、睡眠1時間あたりの無呼吸数が5回以上おこることをいいます。そのため昼間の眠気など様々な症状が引き起こされます。睡眠中に無呼吸が繰り返され、体内の酸素不足、睡眠不足がおこります。その結果、日中の眠気、集中力、活力に欠けるなどの症状が現れます。仕事においてもその眠気のため重大事故を起こしやすくなります。鼻中隔彎曲症や肥厚性鼻炎はこの原因となることがあります。 手術の流れ - 鼻中隔矯正術 ※ 曲がっている部分の軟骨、骨だけをとりますので、鼻の高さが変わることはありません。 @ 局所麻酔、ガーゼ麻酔と注射でおこないます(麻酔液が苦いです。胸がどきどきしますがすぐおさまります)。 手術の流れ - 粘膜下下甲介骨切除術 @ 鼻鏡で下甲介粘膜を観察、メスまたはサージトロンで下甲介粘膜前端部を切開。 手術についてのよくあるご質問 |
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